高齢になると物忘れがどうしても気になりますよね。
できればなるべく物忘れを心配せずに過ごしたい、ご家族に迷惑をかけたくないと思っている高齢者が多いと思います。
今回は、「物忘れ防止の高齢者向けのグッズを紹介!ひどい人への対策は?」と題してお届けします。
高齢者の中には物忘れと縁遠い方もおりますが、ほとんどの方にとっては年相応の物忘れはどうしても避けられません。
紹介させていただいた物忘れ防止のためのグッズは、オンラインショップで手に入れることができます。
ひどい人への対策も書きましたので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
物忘れ防止の高齢者向けのグッズを紹介!
物忘れをすることは仕方がないけど、不安や心配がどんどん大きくなると余計に自信がなくなったり気力が落ちたりしてしまいます。
そこで物忘れ防止に役立つの高齢者向けのグッズを3つ紹介しますね。
「お薬カレンダー」
「薬を飲んだか飲まなかったか忘れてしまう…。」
そんな方にはお薬カレンダーがおすすめです。
朝、昼、夜、朝食後、昼食後等入れ替えられ、手をつっこむと破れやすいのでポケットが丈夫で厚みがあるものが良いと思います。
家族が留守の時に飲んだか確認したいときは、飲んだら薬のごみを同じところに戻す習慣があると分かりやすいですよ。
かける場所がないという方には、同じように飲む曜日やタイミングで分別できるケースもあります。
目覚まし時計のような見た目でお薬を飲むタイミングをアラームで教えてくれる「服薬タイマー」もあります。
お薬カレンダーと合わせて使うと便利です。
オンラインショップに取り扱いがあるので「服薬タイマー」と検索してみてください。
「キーファインダー」
鍵や携帯電話お財布などのあらかじめ無くしやすいものにキーホルダーをつけます。
見つからない時に専用のリモコンのスイッチを押すとそのキーホルダーが音を出し、居場所を教えてくれます。
いろいろかわいいキーホルダーがありますので、「キーファインダー」と検索してみてください。
使った鍵や携帯電話を無意識に手から離してしまうことがある方には特におすすめです。
「安心チェッカー」
大きなキーホルダー型で、自分が確認したいことを記入できそれを確認したらチェックできるようになっているものです。
例えば、「ガスの元栓」と書いておき、出かける前に確認したところを変えるとチェック済にできます。
裏側に磁石が付いているので、玄関にくっつけておけば出かける前に確認ができます。
確認が全て済んだところで安心して出かけることができます。
キーホルダーになるので、「火を消したかしら」「玄関のカギを締めたかしら」と途中で思い出すことがあると思います。
不安になってしまう方には、確認し終わった「安心チェッカー」を持っていけば、それを見て安心できますね。
物忘れが進むと、カバンの中に物を準備しても、何度も何度も確認しないと気が済まなくなる人も多いです。
『全部入れたのにまた掘り出して1からやり直す』という行為は、自分に自信がなくなり不安になっている現れです。
不安や恐れは物忘れを進める原因になってしまうので、できる限り不安を解消して安心して生活したいですね。
この『安心チェッカー」は、火の元、エアコン、電気、戸締り、鍵、財布、携帯電話を入れたかどうかチェックするのに役に立ちます。
物忘れがひどい人への対策は?
物忘れの予防には「脳トレ」「運動」「水分」が大切だそうで、一時的ではなく継続が大事とのことです。
とはいえ、毎日続けて何かをすることって難しいですよね。
高齢者にとってはなおさら “続けること” や“1人でコツコツやること” ってなかなかできないことです。
難しいことや新しいことより、負担なくできることを継続して、毎日コツコツやる習慣をつけていきましょう。
大切なことは、楽しめているかどうかです。
やらされている感があったり、嫌いなことなのに嫌々やることはプラスにはなりません。
家族に声をかけてもらい、褒められるとやる気がでることもあります。
脳トレ、運動、水分補給の効果的な方法についてご紹介します。
参考になればうれしいのでぜひ読み進めてみてください。
脳トレ
物忘れが進むと考えることがめんどくさくなってしまいます。
分からないことが多くなると、考えるより「年のせいだ」と分からないことを認めて、考えないようにした方が楽になってしまうのです。
そうならないためにも簡単なことでも答えが出たり、楽しんでやれたりすることに取り組むことが大切です。
簡単にできる頭を使うものを3つ紹介します。
「小学校低学年用の計算ドリルと漢字ドリル」
学力は人によって差がありますが、小学校2年生、3年生の計算ドリルと漢字ドリルから始めると良いです。
高齢者用の脳トレのドリルも書店で売っていますが、問題を理解すること自体が難しいとモチベーションが下がってしまうことが多いのです。
問題が「分かる」ということがモチベーションアップにつながります。やる気が出ると血流も良くなります。
簡単すぎるという方は、少しレベルを上げてもよいですが、低学年でもなかなか難しい問題がありますよ。
私の母親にもやってもらいましたが…母は中卒でドリルには無縁の人生を過ごしてきたので、少し緊張しながら解いていましたが、とても楽しそうでした。
もちろん間違えていることもありますが、間違えても良いのです。
あくまでも時間をかけて「考える」ということが大切です。
「塗り絵」
塗り絵は、頭で構想を考えること、目から刺激を受けること、指先を使うことなど良いことがたくさんあります。
風景、人物、懐かしい景色、季節の花などいろいろな塗り絵が売っていますので好みに合わせて買うと良いと思います。
オンラインショップでも扱っていますので「大人の塗り絵」と検索してみてください。
選ぶ基準としては、絵の複雑さ、想像できる内容かどうか、お手本が付いているかどうかです。
絵が複雑だと人によってはやる気がなくなったり、逆にやる気が出たりするので、性格に合わせるのが良いと思います。
「何が何色か分からなくて塗れない」と思う人には、お手本があると気が楽になりやる気が出る方もいます。
本のままだとページによっては紙が反ってしまうので、切り取りの点線が付いている物が切り離せて塗りやすいです。
できあがった後は額縁に入れ部屋に飾ると素敵ですし、次にまた頑張ろうという気持ちになると思います。
色鉛筆も72色、100色などたくさんあるので本格的に塗り絵をしたい方は、好きなものを選んでみてください。
「ナンプレ」や「クロスワード」
ナンプレは難しいものもありますが、超初心者向けのナンプレが書店に売っています。
例えば9つのマスではなく4つのマスでできているものや最初にたくさんの数字が入っているものあります。
問題が解けたことで達成感を得ることができます。
クロスワードも懸賞がついているようなクロスワードは縦のカギ、横のカギと分かれていて答えが難しいものがあります。
縦の文字列と横の文字列がクロスしていて、共通する1文字を入れるといった簡単な内容の本もあります。
高齢者になじみのある答えになるように作られた問題集もあります。
見つからない場合は「高齢者用」で探すのではなく、「幼稚園向け」「小学校低学年」で探すことをおすすめします。
レベルにあったものを探すと良いと思います。
運動
気軽にできる運動を紹介します。
物忘れが進むのを防ぐためにはどんな運動でもやることが大事です。
その場で足踏みやかかとの上げ下げ、手を上げたり下げたり、肩を回して肩甲骨を動かすだけでも良いです。
ふらついて転ぶのが心配な時は椅子に座ったままやると良いと思います。
掴まれる場所に掴まりその場で足踏みをしても良いと思います。
1日1回でも良いので習慣化することが大切です。
骨がもろくなっていて転ぶと骨折に繋がりやすいので転ばないように安全に行うように注意してくださいね。
気軽に運動ができるグッズを3つ紹介します。
「ラジオ体操ブーブー」
ラジオ体操は全身運動で、第1、第2とも約3分の運動ですが運動量は普通に歩くより運動量があるそうです。
おなじみのラジオ体操なので、体で覚えている人が多いです。
毎日テレビでもやっていますがタイミングを逃すとできないですよね。
いつでも好きな時間にやりたい方に、かわいい豚の形をしたラジオ体操を流してくれる人形「体操ブーブーR1」がおすすめです。
片手に乗るサイズのプラスチックの豚のお人形で、鼻がスイッチになっていて押すとスタートします。
ぶたちゃんがおしゃべりしてから始まります。
内容はラジオ体操と同じですので覚えている通りにやれば大丈夫です。
赤い洋服を着たR1はラジオ体操第1、青い洋服を着たR2はラジオ体操第2が流れます。
少し大きめですが、第1、第2の両方ができるブーブーもあります。
「ラジオ体操ブーブー」で検索してみてください。
かわいさでつい鼻を押してしまいます。ぜひ習慣化して体や脳を鍛えましょう。
自転車こぎ運動ができる「ルームマーチ」や「フィットネスバイク」
座りながら気軽に自転車こぎ運動ができるもので「ルームマーチ」や「フィットネスバイク」などがあります。
背もたれのある椅子を1つ準備し足元に置くだけで始められます。
ルームマーチは電動なので機械の回転に合わせて足を動かして筋肉を鍛えることができます。
テーブルの上において手を入れて腕や肩関節を鍛えることもできます。
存在感があるので、部屋にあるとついつい見るとやる気になりそうですね。
ステップ運動ができる「エアロライフ モーションナビ」
椅子に座って足をつま先から動かして足踏みする運動ができる器具です。
電気をつなぐ必要がなく気軽にできますし、短時間の運動でありながら下肢を効果的に鍛えることができます。
足を上下に踏み込む運動、踏み込みながらつま先を左右に開く運動ができお尻の筋肉まで鍛えることができます。
高齢になると歩く速度がゆっくりになり太ももやお尻の大きな筋肉が弱くなってしまいます。
筋力低下が進むと、ひざや股関節が痛くなったりします。
痛みを感じる生活になると動くのも嫌になってしまいますよね。
そうならないためにも、ながら運動ができるエアロライフ モーションナビはおすすめな運動グッズです。
水分補給
血流を良くしたりドロドロ血を改善するためには水を飲むことが大切です。
体の水の循環を良くすることで脳への血流も改善できます。
トイレが近くなることを気にしたり、台所まで行くのが面倒になったりして水をしっかり飲めていない方が多いです。
コーヒーやお茶はカフェインや利尿作用があるので常に飲むのではなく水を飲むと良いと思います
「ウォーターサーバー」
少しお金がかかってしまいますが、水分を気軽に摂るにはウォーターサーバーがおすすめです。
いつもいる場所にウォーターサーバーを置くとその存在が水を飲まなきゃという意識に繋がります。
機械の操作にも頭を使うので一石二鳥です。
夜間でお湯を沸かすと、火のつけっぱなしが気になるという方にもウォーターサーバーはとても便利です。
ウォーターサーバーを選ぶ時は次のようなことに注意してください。
・ウォーターボトルを運んだり、ウォーターサーバーの上にボトルを乗せることができるかどうか。
・水の補充や交換が難しい時に誰か手伝える方がいるかどうか。
(水の交換が重くて大変な方は自宅の水道水を入れる浄水型ウォーターサーバーがおすすめ)
・ウォーターボトルタイプだと月に一度まとめて届くので、その水を置いておく場所があるか。
水を家の中に運び入れてくれるサービスが受けられるかどうか。(結構大きいので玄関に置いておくととても狭くなります。変なところに置いてつまずく原因にならないように注意が必要です)
・機械の操作が簡単かどうか。
・お湯、冷水、常温水など、温度の設定ができるかどうか。
「ペットボトルドリンクの定期配送」
汗をかく季節は、スポーツドリンクも水分補給に取り入れると良いと思います。
物忘れが進むと暑い寒いの感覚が鈍くなり汗をだらだらかいていても気がつかず脱水になることが多いのです。
買い物に行っても重いですし、買ってくることを忘れてしまうことも…。
ケースで定期購入して届けてもらうと重たい買い物をしなくて済むし、どのくらい飲めているか把握できますね。
物忘れ防止の高齢者向けのグッズまとめ
今回は「物忘れ防止の高齢者向けのグッズを紹介!ひどい人への対策は?」と題してお届けしました。
高齢者向けのグッズを活用して物忘れが悪化しないように毎日少しずつでも習慣化していければ良いですね。
習慣化するためには、「ちゃんと勉強やってる?」「今日はちゃんと水分飲んだ?」と声をかけてあげてください。
ひどい人への対策として、優しく声をかけ、穏やかな気持ちで過ごせるようにしてあげてください。
参考になると幸いです。
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