渋柿の渋をぬくのって面倒だし、簡単にすぐ食べられば良いのに…と思っていませんか?
干し柿にするのに何日も干す方法やお湯や焼酎に漬ける方法が有名ですが渋柿をすぐに甘くする方法はないか調べてみました。
レンジでチンですぐ食べるやり方もありましたので紹介します!
柿の皮は実よりも栄養があるとのことなので渋柿の皮を使ったレシピも一緒に紹介していきます。
今回は「渋柿を甘くする方法はレンジでチン?すぐ食べるやり方や皮を使ったレシピも紹介!」と題してお届けします。
渋柿を甘くする方法はレンジでチン?
柿は1000種類くらいある品種の中のほとんどが渋柿で、いろいろな渋がありそれぞれ向いている渋抜き方法があるとのこと。
渋を抜いたはずの柿がまだ渋かったという経験はないですか?
それはその柿の渋の抜き方があっていなかったかもしれません。
甘くする方法で昔から言われている一般的な方法を最初に紹介しますね。
干し柿
干し柿は皮をむいてお天気の良い時には外に干し、小さいのは2週間、大きいのは3週間程干すと甘くなるというものです。
干す前にひもで縛って、カビ予防のために熱湯に5秒くらいつけてから干しましょう。
1週間くらいで外側が硬くなるので優しく軽く揉みほぐしてください。
また次の1週間経過後に中心まで揉みほぐします。
約3週間で出来上がります。
焼酎で渋を抜く
干し柿はちょっと苦手な人やいちいち皮をむくのが面倒という人には焼酎でのやり方がおすすめです。
焼酎にへたの部分を良く漬けて、袋の中に丁寧に重ならないように並べて密閉し1週間ほど放置しておく方法です。
アルコールの低いものや柿の大きさにより日数は変わりますが、アルコール度が35度以上だと早ければ3~4日で渋が抜けるそうですよ。
お湯で渋を抜く
お湯(50℃~60℃)に漬け放置して一晩おくのを3回ほど繰り返して抜く方法もあります。
お風呂にお湯を入れて(ぬるい場合は少し追い炊きをして)やっている方もいるそうです。
そういえば…知り合いのおばあさんの家のお風呂が渋柿だらけだったことも…。
レンジでチンで渋柿が甘くなる方法
電子レンジで渋柿が甘くなる方法をネットで見つけましたので紹介します!
≪用意するもの≫
- 渋柿1個
- ラップ(耐熱)
- 焼酎(大さじ半分くらい)※
手順は次の通りです。
≪手順≫
1.渋柿の皮剥きます。へたの部分もカットします。
2.へたの部分を下にして置き、上から十文字のように途中まで切り込みを入れます。
3.柿が包まるほどのラップを下に敷き、上から切り込みに染み渡るようにかけます。
4.その状態でラップで柿を包み、ラップの先端を漏れないようにねじります。
5.600wの電子レンジで40秒(大きいものは+10秒程度)チンします。
6.冷めたら出来上がり。冷蔵庫で冷やしてもおいしく食べられます。
柿の渋が抜けるのに適したアルコールの度数は35度以上と言われています。
通常売られている焼酎はアルコール度数が25度程度なのでどうしても弱めになってしまいます。
その柿の渋に適した方法も様々なのでこの方法を試した人で、渋が抜けて甘くなったという方もいれば、渋が残ったという方もいます。
もし渋が抜けなかったという方がいましたら、アルコール度数が35度以上なら渋が抜ける可能性が高いと言えます。
アルコール度が35度以上であれば焼酎でもウイスキーでも良いそうです。
急がなければ、へたの部分に10秒程浸してへたを下にして並べて保管したら3~4日程度は待ちますが完全に抜けておいしく食べられます。
アルコールなら何でもよいわけではなく、消毒液など体に悪いものや食べられないものは使うと危険ですので絶対におやめくださいね。
柿の渋を抜くのに特化した「柿のしぶぬき職人」という焼酎が売られています。
柿の渋が抜ける原理は?
渋みの正体は“タンニン”です。
渋を抜くというのはタンニンを取り出すとか分解して無くすという意味ではなくタンニンはそのままでタンニンが溶けないように封じ込めるという感じです。
タンニンが唾液で溶けなければ味を感じることもないので、渋みを感じることがないというわけです。
なのでタンニンを食べないわけではなく、タンニンは間違いなく体内に入って行っています。
柿の渋はアセトアルデヒドという物質とくっつくと水に溶けにくくなるようです。
アセトアルデヒドはアルコールや炭酸ガスで発生するので、焼酎やウイスキーでアセトアルデヒドが作られるらしいです。
同じような仕組みで炭酸ガスや湯につけると酸素が足りなくなり、柿の中でアルコールが作られてアセトアルデヒドが作られるという仕組みです。
柿タンニンは、ポリフェノールの一種!
柿にはビタミンCやAもたっぷり入っているので上手に渋を抜いて食べて元気になっちゃいましょう!
渋柿を甘くする方法ですぐ食べるやり方は?
渋柿を甘くする方法ですぐ食べるやり方は電子レンジでチンをする方法を紹介しましたが、その他にもありますので紹介しますね。
タンニンは熱に弱く、柿の糖は熱せられると甘味を増すという性質を使って渋柿でもおいしく食べられるようです。
トースターで焼く
渋柿を薄く切って、焦げ目がつくくらいまでトースターで焼くと渋味がなくなって甘い桃のようになるそうです。
そのまま焼いても良いし、トーストにしたりタルトにしてもおいしそうですね。
トーストではチーズなどと一緒に焼いても相性良さそうです。
天ぷらやフライにする
『熱でタンニンが消滅し甘味が増す』という性質を利用して天ぷらやフライにする方法もあります。
え?天ぷら?と思った方が多いと思いますが、甘くてとろとろになっていておいしいとのことです。
固めの渋柿を使って、食べやすい厚みにカットします。
170度位の温度でしっかり火を通さなくても表面がきつね色になったら取り出してOKです。
渋柿の皮を使ったレシピを紹介!
柿の皮には実より多くの栄養が入っています。
渋柿の皮を剥いたら皮をゴミで捨ててしまっていませんか?
柿の皮もおいしく食べるレシピを紹介しますのでぜひやってみてください。
柿の皮チップス
向いた皮を5センチ程度に切って、オーブンで110度位で1時間程ゆっくり焼き上げるとおいしい渋柿の皮チップスができます。
途中で裏返しましょう。
きんぴら
いつものゴボウや人参のきんぴらを作る時に食べやすい大きさに切った柿の皮も入れてしまいましょう。
味付けはお好みで。
良く熱することで渋みが抜けますのでしっかりと炒めてくださいね。
天ぷら(かき揚げ)
いろいろな野菜と一緒にかき揚げにしましょう。
栄養たっぷりのかき揚げが作れますよ。
渋柿をすぐに甘くする方法まとめ
今回は「渋柿を甘くする方法はレンジでチン?すぐ食べるやり方や皮を使ったレシピも紹介!」と題してお届けしました。
渋柿を甘くする方法は昔からの伝統の方法の他にも渋みのタンニンの性質を利用したレンジでチンする方法もありました。
渋みにも種類がありそれぞれに適した方法があるようでした。
すぐに食べるやり方もあり、渋みの物質である“タンニン”は熱に弱いので天ぷらなどは甘さが増しておいしくなります。
皮を使ったレシピもご紹介しましたので実よりも栄養がある皮も余すことなく食べてみてください。
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